【084】読了【海辺のカフカ】
P.509
ことばで説明してもそこにあるものを正しく伝えることはできないから。本当の答えというのはことばにはできないものだから。(中略)それで、ことばで説明しても正しく伝わらないものは、まったく説明しないのがいちばんいい(中略)自分にたいしても、たぶんなにも説明しないほうがいい(『海辺のカフカ(下)』より)
『言葉にする』ということは、ビジネスの世界では、一つの能力であると思います。
しかしながら、言葉にしすぎる弊害というのもあるように最近思います。
例えば、自分の心の中を整理しすぎようとすることとか。。。
単に言葉にして評価することにより、自分が安心したいだけで、
本質的問題からは目をそらしてしまっていないだろうか?
ときには、考えることを放置してしまうことも、
人間として生きていく上で必要かもしれないな。。。と、
そんなことを思ったりしました。
そういえば、
人間の脳とは結構いい加減なもので、
記憶さえ、自分の都合のいいように書き換える、
などと言われていますね。
苦しい記憶を苦しいまま引きづっていたら生きていけないので、
ある意味、生きるための知恵なのかもな~なんて思ったりしました。