【1102】沖縄へ 其の肆
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【沖縄へ 其の肆】
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琉球王朝時代、聞得大君が祭祀を行っていた斎場御嶽。
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明治になるまで、独立国家だった沖縄。
江戸時代には、薩摩藩が入ってきた。朝貢貿易をするのに財政が苦しかったとはいえ、半独立国は維持できたものの、薩摩藩の実効支配を受けた。
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私は、鹿児島出身なのだけれども…
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500万両もの借金を、調所広郷が大阪商人に無利子250年返済を受け入れさせ(廃藩置県で実質踏み倒し)、更には琉球を通じて密貿易をし、黒砂糖を専売制にして200万両の蓄えまで築いたことを子供の頃に郷土史として学んだ頃から複雑に思っている。その備蓄金がなければ、斉彬が反射炉の建設や軍艦の製造などを推進し、西郷隆盛や大久保利通らが近代国家建設のために明治維新を成し遂げることはできなかったかもしれないけれど…
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それでも…
【その時代にはその時代の正義?】みたいなものがあるんだろうけど、その裏には、必ず時代に翻弄された人たちや文化があることも併せて理解しておかなければならないと改めて思った。