【021】うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった
話題な本ほど。。。落ち着いてきてから読む方ですが、
この本は、Dr.が私にオススメとのことで、
Amazonで購入してみました。
日本人女性は、ほぼみんな
鉄タンパク不足であり、
糖質制限+鉄・タンパク質不足解消が必要だという内容が、
症例を交えて、書かれていました。
MEMO
- 貧血とは、赤血球の中のヘモグロビンが不足した状態
- ヘモグロビンの材料は、鉄とタンパク質
- フェリチンは、内部に鉄を蓄えることができるタンパク質で、肝細胞を中心に全身に分布
- 血液中の鉄分が不足すると、フェリチンに蓄えられていた鉄が放出され、血液中の鉄分量を調整する。
- ヘモグロビン値が正常でも、フェリチン値が減ってる場合は潜在性鉄欠乏症
- 子どものフェリチン値の正常値は100~300
- 子どもの鉄不足は、処方薬もしくはフェロケルを用いて6か月前後が目安*1
- フェジン(鉄剤)の静脈注射は、タンパク質を結合していない遊離した鉄イオンをそのまま血中に投与することで、過剰な鉄イオンが酸素と反応して、「フェントン反応」を引き起こす。*2
- 鉄剤の経口投与では、必要な量だけがトランスフェリンと結合し、吸収され、必要な量以外は便と一緒に排出される。*3
- ビタミンについては、確率的親和力があるが、ミネラルについては確率的親和力がない。
- ビタミンE(d-α-トコフェロール)400~800IUで、プロゲステロンとエストロゲンのバランスを整えることができる。
- ビタミンEは鉄の吸収を阻害するので、サプリメントを飲む場合あ8時間以上空ける。
- ビタミンCの同時摂取で、鉄の吸収力は上がる
- 女性の場合は月経や妊娠・出産による喪失の影響で、鉄・タンパク質不足、ビタミンB群不足、マグネシウム不足
- グルコースが材料となるエネルギー代謝では、嫌気性解糖でATP2個、好気性解糖でATP36個を作る。
- 脂肪酸が材料となるエネルギー代謝では、脂肪酸からアセチルCoAが作られるため、直接ミトコンドリア内のクエン酸回路に入り、炭素数16のパルチミン酸の場合、ATP129個を作る。
- 脂肪酸が材料の場合にできるATPの数は、脂肪酸の長さ(炭素数)によって異なる。
- 糖質を制限して、脂肪酸(ケトン体)を材料に代謝を進めようとしても、鉄不足で電子伝達系も働かず、クエン酸回路もまわらなくなり、栄養を利用できない。*4
- 脂肪の代謝吸収に必要な消化酵素リパーゼもタンパク質であるため、タンパク質不足の状態では脂肪を吸収できず、ATP不足になる。
- 女性が糖質制限をうまく進めるには、栄養が満たされるまでの間は、無理して糖質を減らすよりも、まずは肉・魚・卵・チーズなどの動物性タンパク質を摂取することを意識するほうが好ましい。
- エビデンスは科学ではなく、相関関係にすぎない。
- 体が要求するビタミン量は、人により先天的に決まっていて、確率的親和力が低い代謝酵素を持っている場合、多くのビタミンがなければ代謝が進まない。
結局のところ、鉄・タンパク質不足の状態では、脂質代謝もうまく回らないのだと思います。
だから、まず鉄・タンパク質不足の解消が必要。
①まず基本は、糖質制限、動物性タンパク質の摂取、必要に応じて鉄サプリ。
②その他のサプリは、個々の確率的親和力に応じて調整(ただし自分の肝臓と相談する必要性はありそう🌀)
そんな感じだと私は思いました。
自分のこと
第4章のエネルギー代謝と鉄の部分のエネルギー代謝の図を眺めながら、
フェロケルを止めてもフェリチン高値で、
高感度CRPも問題なしの私は、
クエン酸回路をまわすためのビタミンB群の不足が
問題そうだな~と思いました。
そしてBUNが10以下なので、まだまだタンパク質不足。
子どものこと
そして、子どものための食事療法についても記載があり、
こちらのほうも興味深く読みました。
というのも、子供のカラダのことは、
自分で体感できないし、性別も違うし、
正直なところよくわからないからです。
子どものための食事療法
1は学童保育以外ではできてるかな。
2は、植物性たんぱく質をもう少し少なくして、動物性たんぱく質にしようかな。
3は、すでに実行してます。
4は、私のできる範囲で。
5は、もともと天然塩しか使わないので、問題ない。
6は、子どもに飲ませるのものは、自分で体感できないので、慎重に選ぶ必要性を感じる。
全体的にとても読みやすい文章で、一気にサーッと読み切ってしまいました。
本の中身も素晴らしかったけれど、
一般人に、ここまでサーっと読ませてしまう校正力がすごいかも!と思いました。
【020】ケトン食の欠点について考える
ケトン比を計算してみると、普段もケトン食の私は、
痛みがあると、自然と脂質の割合がいつもより増える傾向にあります。
糖質制限より、さらに制限(?)が多い
ケトン食の欠点とは何だろう?と考えてみました。
- ビタミン・ミネラル不足
- 食物繊維の不足
- 食事のバリエーション
- 周りとのお付き合い
- 家族の心配
1~2は、私も感じています。
3は、特に不満を感じることはなく、ラクチンでむしろ嬉しいくらい。
4は、もともとヴィーガンだったこともあり、
これまでも何かしらの制限がありながら、
普通に周りとお付き合いしてきたので特に問題を感じないです。
5は、食事療法と言われるもの全てにおいて存在する問題だと思います。
家族の心配
家族は、体調が悪くなると、
起き上がることさえできなくなる私をそばで見ているので、
『病名がわからなくとも、
君が少しでもラクに生きられる方法が見つかれば、
それでいいんじゃない?』
と言ってくれます。
しかし、同時に心配・不安も抱えているようです。
なぜなら、従来の食事とは異なるスタイルであり、
それが長期的に人体にどのような影響を与えるのか?は、
正確にはわかっていないからです。
ケトン食に限らず、他の食事療法でも同じだと思います。
私自身、病院で調べてもわからず、
薬を飲めば副作用に苦しみ、、、という状況が続く中、
【痛みが無くなり、自分がラクだ】という理由で、
今のスタイルを選択しています。
宗教ではないので、信じるとか。。。そういう問題ではないので、
家族が不安に思うのは当たり前のことだと思います。
そんな家族の不安に対して、【私ができることは何だろう?】
と考えてみると、
- 常に新しい情報をキャッチして、ゼロベースで検討する
- 定期的な血液検査を実施して、副作用の早期発見を心がける
この2点くらいしか思いつきませんでした。
支えてくれる家族に対して、
私が自分の選択の責任を考えると、
上記2点を踏まえたうえで、
【家族からの心配・疑問に対する説明責任を果たすこと】
しかないのかな。。。と思っています。
反対することもなく、ただ心配なんだろうな。
家族だから。。。
(家族は糖質制限をしてないので、尚更です)